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よく、「本番では座って読むので座って練習しています」ということを聞くことがあります。

実は、それは間違っています。

座るなら、先ず立ってたくさん練習しましょう。ご存知のように座るより立った方が、大きい声が出ます。身体が楽器になって大きく響きます。

ふだんの練習でもなるべく立って練習しましょう!

数字で表すと、例えば、100のパワーの声で朗読したかったら120のパワーの声で練習しなくてはいけません。

100の声で練習していたら、実際は70ぐらいにしか聞き手、周りには届かない。

小さくちいさくまとまってしまいます、、、


これは自分自身の戒めでもあるのですが、自分の朗読を録音→再生したとき、小さい朗読、声が落ちてる、スケールを感じない、、、と、思うことがあります。めんどくさい?疲れるからと、座って読んでいるんですね💦

実は今もそうでした・・・

なので、立って録り直しました。

しっかり呼吸発声をしてから立って読みました。そうしたら、改善されていました。

大きく声を出したので、気分もスッキリです。


立って練習!100のパワーを求めるならば120で練習です!!



ナ行とラ行です


ただし、全ての方がこれに当てはまるわけではありません!

また、医学的に証明されたものでもありません。


しかしながら教室などで数多くの皆さまの発音をお聞きしていますと、ナ行とラ行がほかの音に比べて非常に弱いと感じます。


ナ行は舌先をしっかりと上顎の部分に押しつける。押しつけ方が弱いとあいまいになり、何を言っているのかわからない。「ナニヌネノ」がアイウエオに近く聞こえてきます。


ラ行も同様に、しっかりと上顎に押しつけます。英語のエル、Lの音になるように。

押しつけ方が弱いと、アールRの音に近づいていき、呂律の回っていないように聞こえます。


舌も筋肉です。歳を重ねるとだんだん筋肉が衰え力が弱くなります。舌先をグッと上に押しつけられるように訓練していきましょう。



  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2020年10月29日

今日は品川朗読研究会(水)コースの日でした。

(水)コースに通われているAさんは始められた当初、読み方がとても早く、何度もなんども「ゆっくり読みましょう!!」とお伝えしてきましたが、どうしても読みが走ってしまっていました。

しかし、ここへ来てかなりゆっくりになり、一音いちおん、しっかり言葉が立って、キレイにクリアに聞こえるようになってきました!(^^)

ご本人の努力、素晴らしいです!


さて、なぜゆっくり読まなくてはいけないのでしょう?

ゆっくりと読んだ方が良い理由があります。


ゆっくり読むメリット

発音が綺麗に聞こえる

聞き手が、物語の世界に入りやすい、想像しやすい、内容をはっきり記憶していられる

聞き手と、物語の世界を共有できる


などが挙げられます。

しかしながら、頭では理解していても、ゆっくり読むのが難しいと感じられる朗読者も多いと思います。


ゆっくり読むための練習方法

・読んだ、声を出したそばから、発した自分の声を聞き、そして内容を理解する。そうしたら次の言葉を発する。その繰り返し。

実は、早い方は、字だけを追ってしまい内容が頭に入ってきていないことが、往々にしてあります。

内容を理解し想像しながら読んでみましょう


・一文の文章に、わざと「、」読点をたくさんつけます。ブツ切り状態でいいので、休みやすみ読んでみましょう。するとだんだんゆっくり読めるようになります


・録音して自分の声を再生してみましょう。

必ず目を瞑って聞いてください。

音と音がくっついて団子🍡のように聞こえることはないですか?


「心」→ここ ろ 「こ」がくっついて聞こえていませんか? 「こ こ ろ」と音と音の隙間を均等に発音します。


「第一の奇妙には」→「だい いち の奇妙には」が「だいちの奇妙には」になっていませんか?

…単語、言葉は、一音いちおん分解して正確に発音することで、徐々にゆっくり読むことができます


試してみてくださいね!

朗読に関する質問もお受けしております!

© 2019吉田真理

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