- 吉田真理
- 2020年10月29日
今日は品川朗読研究会(水)コースの日でした。
(水)コースに通われているAさんは始められた当初、読み方がとても早く、何度もなんども「ゆっくり読みましょう!!」とお伝えしてきましたが、どうしても読みが走ってしまっていました。
しかし、ここへ来てかなりゆっくりになり、一音いちおん、しっかり言葉が立って、キレイにクリアに聞こえるようになってきました!(^^)
ご本人の努力、素晴らしいです!
さて、なぜゆっくり読まなくてはいけないのでしょう?
ゆっくりと読んだ方が良い理由があります。
ゆっくり読むメリット
発音が綺麗に聞こえる
聞き手が、物語の世界に入りやすい、想像しやすい、内容をはっきり記憶していられる
聞き手と、物語の世界を共有できる
などが挙げられます。
しかしながら、頭では理解していても、ゆっくり読むのが難しいと感じられる朗読者も多いと思います。
ゆっくり読むための練習方法
・読んだ、声を出したそばから、発した自分の声を聞き、そして内容を理解する。そうしたら次の言葉を発する。その繰り返し。
実は、早い方は、字だけを追ってしまい内容が頭に入ってきていないことが、往々にしてあります。
内容を理解し想像しながら読んでみましょう
・一文の文章に、わざと「、」読点をたくさんつけます。ブツ切り状態でいいので、休みやすみ読んでみましょう。するとだんだんゆっくり読めるようになります
・録音して自分の声を再生してみましょう。
必ず目を瞑って聞いてください。
音と音がくっついて団子🍡のように聞こえることはないですか?
「心」→ここ ろ 「こ」がくっついて聞こえていませんか? 「こ こ ろ」と音と音の隙間を均等に発音します。
「第一の奇妙には」→「だい いち の奇妙には」が「だいちの奇妙には」になっていませんか?
…単語、言葉は、一音いちおん分解して正確に発音することで、徐々にゆっくり読むことができます
試してみてくださいね!
朗読に関する質問もお受けしております!
- 吉田真理
- 2020年10月17日
・・・音読をしましょう!
音読は脳の血流を増やしてくれる
音読は健康に良い
と言われて久しいですね。
なんとなく気分や体調がパッとしないときは、思い切って声を出してみましょう♪
声を出しているうちに時間を忘れ、表現に夢中になり、いつのまにかスッキリ元気になりますよ!
今、教室では、「山月記」を練習しています。
朗読者ならば、一度はしっかり練習してみたい作品です。
まずは、難しいことは考えずに、何も考えずに、朗々と読んでみる。
表現は後で。
正しい発声を意識して、一音いちおん輪郭をはっきりと、しっかりと…です。
「山月記」に限らず、いろいろ読んで、たくさん声を出して、健康になりましょう。
- 吉田真理
- 2020年9月22日
…ためにしている私の練習方法です。
・初期の練習では、すべて通して読む必要はない・
なが〜い文章を最初から終わりまで通すのではなく、ある程度の固まりに分けて、小分けにしたら、そこを徹底的に練習します。もちろん録音→再生(原稿は見ないで耳だけで確認) は必須。再生して聞いたとき違和感があれば、ちがう読み方表現方法で練習。
それらを繰り返して、最後まで練習する。
・たくさん実験したら、あとは固めていく・
いろいろな読み方を試してみて、この読み方、こんな感じでいこう!と決めたら、それを固めていく。大雨、嵐や槍が頭の上に降ってきても動じず、その読み方で固めていきます。
よく、ヒトは感情の生き物、体調も日々ちがう。読みも日々ちがって当然。
という考えの方がいますが、確かにそれは自然なことかもしれません。しかし人前で読むときは、それらを超越したところで読んでいただきたいと考えています。
・固まったら安定させていく・
あとは何度もなんども、読み込むのみです!
ここまで書くと、…そんなにたくさんできないよー、という声が聞こえてきそうです。
確かに私たちは、朗読だけをやっているわけではないですから!毎日のくらし、生活、仕事や雑事などいろいろ抱えています。
忙しい。暇ではありません!
上記のやり方は、すぐに短時間にいっぺんにできるものではありません。エネルギーが要ります。時間がかかります。
そこで、毎日じゃなくとも一日おき、2日おきでも、スキマ時間を見つけてでも大丈夫です。3日空けてしまうと身体が忘れてしまうかもしれませんが(^^;
ちょっとだけがんばって時間を作ってみてください。そして忘れずにコツコツと行ってみてください。きっとできます。
それからこの方法は、絶対!ではありません。胸をはってお薦めはいたしますが、やはり人それぞれ、朗読者の数だけ練習の方法はあると思います。
できそうなこと、納得いくものがあれば、ご自身のやり方にプラス+して、使ってみてください。