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  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2022年9月29日

……こんなことを書いて、会員さん、みぃ~んな居なくなったら嫌なんだけど=33


吉田の二つの教室を取っている方が、御自身の地元で教室を見つけ、吉田の一つを辞めて

(…というより「卒業」と認識しています)

そちらに行きたいと決断されました。

そこは、手取り足取りというより、読後に先生からの講評を聞くというスタイルで、あとは自分でお勉強してください、練習してくださいという感じだそうです。

…私は、良いことだと思いました。


「卒業される」吉田の教室は、どちらかというと入門・初心者向け。今後も残る吉田の教室は、中級~上級向け。

そして新しく入るところは、結構、独りで研究していかなくてはならない所なのでは、と推察します。


「自分で読みを研究する」


書きましたが、まさに守から「破」を意識したものかな、と感じます。

環境を変え、朗読留学することは、大変有意義な事です。

初めての演目、初めて聞く声や朗読に触れ、人前で沢山読み、拍手をもらうこと!

大いなる自信につながります。

がんばって‼️

「朗読」とは、書かれてある文章をしっかりと読むこと。読み間違えたりなどしないように、文字をしっかり読むことです。

…しかしながら反対に、文字を読まない朗読、あえて文字は見ない(丸暗記するということではありません)、読みにいかない朗読もある気がします。

「文字を読まずに、感情に乗せて表現する、伝える」という感じ。


例えば、例として挙げれば


🍀小泉八雲・雪おんな

吹雪のなか、巳之吉にささやくシーン

巳之吉に裏切られ、消え去るシーン


これらは、自身が女優として雪おんなを演じるような「演じ読み」をすることにより、雪おんなの巳之吉や子どもたちに対する愛情深さ、裏切られた無念さ、憎しみ等を、更に感情豊かに情感たっぷりと深く表現することができます。


🍀芥川龍之介・蜘蛛の糸

極楽または地獄のシーン

極楽、お釈迦さま、蓮の花🪷、美しい風景…


これらは、自身で想像を描いて、極楽の薫り、光りなど五感をフル活用して声にします。地獄もしかり。


文字は時に、感覚、感情、想像を邪魔することがあります。文字が湧き出る感覚や感情、想像を制限することがあります。

もちろん題材、内容にもよりますが、「文字を読まない朗読」にもチャレンジしてみてください!



自分は滑舌もいい、基本も押さえた、声も出てる、表現力もある方だ…。

これらが大方できできたら、次のステップに行くために何をすべきか?


…それは

たくさんの朗読を聞きに行くことだ。

それも、お友だちの発表会、友人が出るから行く、とかではなく、プロの公演。

例えば、アナウンサーの朗読会、プロの劇団が主催する公演がいい。

キー局の主催する朗読会、プロの劇団だからお金もかけてあるはず。かなりの派手な演出や、音楽、衣装も楽しめる。

プロなので、朗読はもう上手いはずなので、朗読技術というより


いかに人を、お客さまを楽しませているか

演出

朗読と音楽の融合

非日常感

メイク、ヘアスタイル

衣装


それらを、感じていただきたい。

もちろん、全て100%真似するのが目的ではない。しかしながら、それらをくり返し感じることで、いつしか自分のなかで、化学変化、消化吸収され、引き出しが増えていき、朗読そのものに影響を与えていくことになるはずです。


もしも、そのような機会に恵まれないとしたら、友人の朗読会でも構わない。しかし、常にアンテナを張り巡らせて、朗読者の演者の、頭のてっぺんからつま先まで注目。

ちょっと残念な部分は、反面教師にする。


なんかわかんないけど、何となく、雰囲気がいい

なぜだか温もりを感じる

なんか声を聞いてると癒される、幸せな気持ちになる

なんか、この朗読者楽しそうに読んでいる、こっちまで楽しくなってきそう……


そういう感覚で、目の前の演者を観察してみてください。

言外、言葉以外の表情、態度、口調などから情報を得、その魅力を頂戴し、自分に転化させていく。

すると、朗読技術プラスアルファーのある魅力的な、愛される朗読者になれます。


目を見開いて、目の前の朗読者を観察してください。

© 2019吉田真理

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