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★☆文字を読む朗読・文字を読まない朗読

  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2022年9月16日
  • 読了時間: 1分

「朗読」とは、書かれてある文章をしっかりと読むこと。読み間違えたりなどしないように、文字をしっかり読むことです。

…しかしながら反対に、文字を読まない朗読、あえて文字は見ない(丸暗記するということではありません)、読みにいかない朗読もある気がします。

「文字を読まずに、感情に乗せて表現する、伝える」という感じ。


例えば、例として挙げれば


🍀小泉八雲・雪おんな

吹雪のなか、巳之吉にささやくシーン

巳之吉に裏切られ、消え去るシーン


これらは、自身が女優として雪おんなを演じるような「演じ読み」をすることにより、雪おんなの巳之吉や子どもたちに対する愛情深さ、裏切られた無念さ、憎しみ等を、更に感情豊かに情感たっぷりと深く表現することができます。


🍀芥川龍之介・蜘蛛の糸

極楽または地獄のシーン

極楽、お釈迦さま、蓮の花🪷、美しい風景…


これらは、自身で想像を描いて、極楽の薫り、光りなど五感をフル活用して声にします。地獄もしかり。


文字は時に、感覚、感情、想像を邪魔することがあります。文字が湧き出る感覚や感情、想像を制限することがあります。

もちろん題材、内容にもよりますが、「文字を読まない朗読」にもチャレンジしてみてください!



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