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  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年3月9日

「抑揚」の定義を確認していたら「抑揚頓挫」という言葉に出会いました。

「抑揚頓挫」は「よくようとんざ」と読む四字熟語で、意味は「言葉や文章の調子を上げたり下げたり、また、勢いを急に変えたりすること」だそうです。

恥ずかしながら初めて聞いた言葉でした。


父親は県会議員をした人だけあって、言葉の抑揚頓挫が中々巧みであった。(田山花袋『蒲団』)


文や声などの調子を上げ下げしたり、途中で滞らせたりして、全体的な効果をはかること。調子が高低して起伏があり、途中で停滞、転折して調和のとれていること。また、盛んな勢いが途中でくじけること。▽「抑揚」は文や声などの調子の上げ下げ。「頓挫」は急に滞りくじけること。切れ目や転折のこと。

〜新明解四字熟語辞典〜


…頓挫 とあるので、勢いがあったのに、調子が上向いていたのに、挫けてしまう、というあまり良い意味としては使われなかったり、残念な意味で使用されることもあるのですが、上の例文や意味にもあるように、「朗読」では、なくてはならない要素です!


抑揚をつけての上手い朗読は良く聞きますが、それに加えて「頓挫」する意識・技術があると、更に引き込まれる魅力的な朗読になるのではないでしょうか。

私も良く教室で「上げて上げて…、ストンと落とす」「盛り上げて盛り上げて…、スッと抜く」

とお伝えしていますが

↑上の意味の「途中で停滞、転折」「急に滞りくじける」

これは、朗読において本当に魅力的な、喉から手が出るくらい欲しい魅力的な技術です。


「頓挫頓挫」みなさんも使ってみてください!

  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年3月4日

今日は、かぎかっこ「  」の読み方についてです。

「  」は全て立てて読みましょう!

地の文(説明文、ナレーション)よりも必ず立てて〜強調して、大きい声で読みます。

それがつぶやきでも、ささやきでも、

かっこ( )にあるような心の叫びでもです。


よく、ささやき だからと、小さくか細く読む方がいらっしゃいますが、まずそうしたら聞き手に伝わらないですよね。朗読会などでも、お耳のご不自由なお客さまには聞いてもらえないかもしれません。


「  」はしっかり立てて読む。

その上で、ささやいている、つぶやいている、ボソっと言っているように台詞を表現してみることです。

まずはしっかり立てて読みましょう!


  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年2月27日

朗読は文化系のおとなしい活動・・・と思いきや…

とんでもない‼︎ 

結構な体力を要します。


📖読み姿

立つなら、まっすぐ立ち続ける努力

座るにしても、身体をまっすぐに

体幹、すなわち腹筋や背筋を鍛えて身体を支えます。

脇の下はこぶし一個分開けて、身体と原稿の間に空間を作る→読み手が大きく見える

反対に脇をしめてしまうと貧弱に小さく見えてしまう。原稿を一定の高さに持つ、保つためにも腕の筋肉は重要。


📖声

いつもの呼吸発声ができるように、やはり「姿勢」は大事。

しっかり息を入れて吐く息に声を乗せていく、という動作も本当に体力がいります。


📖原稿、台本は身体の真ん中にくるように

すると、見た目が美しいです。


自身の体力(年齢)に合わせて努力しましょう。

そうすることにより、いつまでも美しく読み続けることができます。




© 2019吉田真理

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