- 吉田真理
- 2021年4月5日
舞台の立ち位置まで行くとき、なるべく下を見ないで(足下が不安で、つい下を向いてしまうことがありますが…)、姿勢を意識して行きます。
まっすぐ立ったらまず一礼、30度程度でしょうか。そして自分のペースでゆっくりとページを開きます。
大事なのは焦ってすぐ読み始めないこと。
お客さまが、今まさにこちらに目を向け注目しているのですが、お客さまの「気」、そして周りの空気をこちらに引きつけるように意識します。
そして、全ての集中が最高潮に達したとき、第一声を発します。
〜あとは練習した通りにただ旅をすればいいのです〜
練習は沢山した、朗読も固まっているはずですから。
物語の終わりには、語尾を徐々に丁寧に置いていって、終わりを告げます。
終わったら、やはり自分のペースで丁寧な動作を意識。
〈終わっても緊張していて、早く帰りたい!この場から立ち去りたい!終わってホッとしたなど雑念があると、動作も雑に、きたなく見えます〉
特に最後は重要です!
静かにページを閉じて、一礼。聞いて頂いたお礼に一礼後、今一度客席に目を向けます。
そして退場。幕の向こうに行くまで、背中で語るように、やはり最後まで姿勢は崩しません。
- 吉田真理
- 2021年3月29日
今日は、よみうりカルチャー川崎(月)コース最終日「教室内発表会」でした。
皆さま、聞かせていただきましたm(__)m
ありがとうございました!
さて、自身の演目、小泉八雲 作「十六桜」。
たとえ3分4分5分…の朗読といえども、200回ぐらい読み込まないとやっぱり駄目なんだと、朗読の神様は降りてこないんだと思いました。
①少し読み込んで→調子が良い、わかってきた。何とかいけそう!
②しかし更にまた読んでいくと→あれ?今までスーッといけていたところなのに、同じように読めない×××。読めば読むほど固まらない、アリ地獄に落ちたみたい。
ちょっとやんなった(>_<)やめよう
③少し時間が経って再度チャレンジ→字を追う感、字に読まされてる感、文字の束縛から逃れられた感じがする。でも聞いてみると、ちょっと自由過ぎて、暴れ馬のよう?
④もう一度初心に帰ってトライ→三行ずつ固めていく。
⑤何度も録音再生→出来上がりが見えてくる。
⑥二次元にしか見えなかった文章が、三次元に見えてくる。縦、横、奥行き。
表現しにいくべきもの、特にしなくてもいいものが見えてくる。
次の回で、リベンジ!
- 吉田真理
- 2021年3月28日
朗読会、朗読公演ができなくなり、練習の機会がなくなってきたので、最近では普段の練習から「読み姿」「立ち方」の確認練習を取り入れています。
立って読むとき
まっすぐに立ちます。身体の真ん中の線と台本の真ん中の線が重なるように全て左右対称になるよう姿勢を作ります。姿見があれば良いのですが、無い場合、自分で自分の姿は確認できないので、第三者、周りの人に確認してもらいましょう。
台本の持ち方、頁のめくり方も大切です。台本は動かさず固定して持ちます。一方の手で外側を支え、もう一方の手でめくっていきます。
台本を動かしていかにもペラペラめくっている様を朗読会で見かけたことがありますが、非常にきたないです!ここではうまく説明できないので、鏡で確認しながら頁のめくり方を研究してみましょう。
座って読むとき
浅く腰掛け、お腹・背中が使えるように姿勢をまっすぐにします。重要なのは浅く腰掛けることですね。座って読むから楽ちん、ということはありません。座っていても身体がまっすぐになるようにしっかり身体を支えなくてはいけません。
座って長編を読まれるときはどうしても腕が疲れてきてしまいますよね。そのようなときは譜面台を使用するのも一つの手です。
番外編①
後で聞くと「無意識にやってましたー💦」と返されるのですが、最近、斜め45度に身体を傾けて読まれているのを見ることがあります。
これは…
意外と、結構カッコいいです❗️
身体が斜めなので、台本も右よりまたは左より構えて持っています。
「斜め45度」の姿勢を最後までしっかりキープできるならOKだと思います!
番外編②
ここまで書いて(読んでみて)
じゃあ、腰や足や身体にトラブルや支障を抱えていて、どうしても身体が傾いてしまう、正しいまっすぐな姿勢が辛い場合はどうしたらいいですか?という疑問が浮かんできます。
そのような場合、無理は絶対しないことです。過去の怪我や手術、治療などで難しい場合は絶対に無理せず、まず自分の心地よい、読みやすい姿勢で読んでみます。
いまの姿勢で堂々と読んで頂いて大丈夫です!
自信を持って読みましょう。
朗読のためだけでなく、日ごろから意識して身体を鍛える、身体を動かす、自分の身体の癖を知ることは重要ですね。