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★☆抑揚頓挫

  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年3月9日
  • 読了時間: 2分

「抑揚」の定義を確認していたら「抑揚頓挫」という言葉に出会いました。

「抑揚頓挫」は「よくようとんざ」と読む四字熟語で、意味は「言葉や文章の調子を上げたり下げたり、また、勢いを急に変えたりすること」だそうです。

恥ずかしながら初めて聞いた言葉でした。


父親は県会議員をした人だけあって、言葉の抑揚頓挫が中々巧みであった。(田山花袋『蒲団』)


文や声などの調子を上げ下げしたり、途中で滞らせたりして、全体的な効果をはかること。調子が高低して起伏があり、途中で停滞、転折して調和のとれていること。また、盛んな勢いが途中でくじけること。▽「抑揚」は文や声などの調子の上げ下げ。「頓挫」は急に滞りくじけること。切れ目や転折のこと。

〜新明解四字熟語辞典〜


…頓挫 とあるので、勢いがあったのに、調子が上向いていたのに、挫けてしまう、というあまり良い意味としては使われなかったり、残念な意味で使用されることもあるのですが、上の例文や意味にもあるように、「朗読」では、なくてはならない要素です!


抑揚をつけての上手い朗読は良く聞きますが、それに加えて「頓挫」する意識・技術があると、更に引き込まれる魅力的な朗読になるのではないでしょうか。

私も良く教室で「上げて上げて…、ストンと落とす」「盛り上げて盛り上げて…、スッと抜く」

とお伝えしていますが

↑上の意味の「途中で停滞、転折」「急に滞りくじける」

これは、朗読において本当に魅力的な、喉から手が出るくらい欲しい魅力的な技術です。


「頓挫頓挫」みなさんも使ってみてください!

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過去記事より〜

https://yoshidamariroudoku.wixsite.com/mari/post/ゆっくり読むにはなにをする? 2019年11月の記事です。 最近入られた方々に、ヒントになればいいかなと思います(^^)

 
 
 

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