top of page

今年は後半、太宰治作「葉桜と魔笛」を集中的に読んできました。

「刺青」(谷崎潤一郎作) は、まだ道半ば、ちょっとまた放り出してしまっています(>_<)


今年とても印象に残った作品の一つに

黒木あるじ作「機織 桜」 があります。

やわらかい、温もりのある言い回しが、心や感情の微妙な部分を現していて、綺麗だなぁと思いました。地名や固有名など、意味が知りたくて調べたのですが、見つけることはできませんでした。

きっと作者の想いのなかで創られた言葉もあるのでしょう。。

この作品を教えてくれたのは、品川朗読研究会のOさんです。いろいろなところで読んでいただきました。ありがとうございましたm(__)m


つづく〜


教室でほかの方が朗読しているとき、どんな話だろう??と思って、その原稿を一心に目で追っている光景を目にします。

これはね、悪いことではないですょ。

でももっと良い聞き方があるんです!

それは目を瞑り五感を研ぎ澄ませて、この場合は聴覚ですね、一心に聞いてみること

…どうですか?

風景、景色、人の顔、におい、映像が浮かんできますか?

心をかき乱されることなく、流れるようにシーンが浮かんできたら、その方の朗読は素晴らしい✨ということでしょう!

でも更に良い聞き方があります。

朗読者の読み姿を見てみることです。朗読内容が浮かんでくるか否かとは別に、その朗読者に目を向けます。朗読はね、その人となりが、出てきてしまいます。だからある意味恐いです。

その朗読者からは、何か溢れでるようなオーラを感じますか?惹きつけてやまない何かがありますか?その朗読者の発する声は、周りの全ての物や空気を平伏す力がありますか?姿勢は、原稿の持ち方はどうでしょう。。上手いひとは、何か人と違うなにかを発しています。それが何なのか?その朗読者を覆っている雰囲気、オーラを感じ取ることも重要です。





  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2020年12月8日

朗読会、公演はもちろんのこと、普段の練習のときでも、最終的に「朗読は固めて」いきましょう!

始めは色々な読み方、表現、言い回しを様々に試みてみます。実験してみます。

そして、最終的に、こんな感じかな?この声でいこう、この読み方でいこう!

と思ったら、雨が降っても槍が降っても、気分がのらなくても、眠くても、お腹が空いていても、とにかくいつでもその読み方で読めるように固めていってください。これは作品作りをする上で非常に大切なことです。

また、本番で、何かイレギュラーなことが発生した!ときでも「固めてある」ので、動揺やパニックも最小限で済みます。


人間は生きている、日々体調や心持ちも違う、だから毎回同じようには読めない

ではなく、プロ意識を持って、固め、作り上げた最高の朗読をいつでも届けられるようにしましょう!

© 2019吉田真理

bottom of page