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たしかに!朗読しているとき、二通りの読みを聞くことがあります。

早速調べてみました。


〜以下、NHK放送文化研究所・サイトからの引用〜


〔カッテ〕は誤読から生まれたものです。放送では〔カツテ〕を使いましょう。 伝統的な日本語では〔カツテ〕が正しく、室町時代の日本語をローマ字で記した史料にもちゃんと〔カツテ〕と発音するように書かれています。


〔カッテ〕が出てきた背景は、次のように考えられます。

1 戦前の日本語では、つまる音を「っ」と書く習慣があまりなかった。たとえば、「行つて」「買つて」と書いて〔イッテ〕〔カッテ〕と読むのがふつうであった。

2 このため、本来は〔かつて〕と書いて〔カツテ〕と読むのが正しいにもかかわらず、間違って〔カッテ〕と読む人が出てきた。

3 戦後、大きい「つ」と小さい「っ」とをきちんと書き分けるようになったが、〔カッテ〕と言ういい方は後々まで生き残った。そのため、「かって」と書く人も出てきた。

「かって」以外にも、「つ」でいいのに誤って「っ」が使われてしまうものがあります。これからも、戦前から使われていることばです。

• ×ウオッカ → ○ウオツカ

• ×カムチャッカ → ○カムチャツカ

以前に「ポッダム宣言」と言うのを耳にしたことがありますが、これにはびっくりしました。

以上、引用ここまで〜


ウオッカではなく、‪‪ ˗ˏˋウオツカˎˊ˗ なのですね!

参考にしてみてください❢


  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年3月9日

「抑揚」の定義を確認していたら「抑揚頓挫」という言葉に出会いました。

「抑揚頓挫」は「よくようとんざ」と読む四字熟語で、意味は「言葉や文章の調子を上げたり下げたり、また、勢いを急に変えたりすること」だそうです。

恥ずかしながら初めて聞いた言葉でした。


父親は県会議員をした人だけあって、言葉の抑揚頓挫が中々巧みであった。(田山花袋『蒲団』)


文や声などの調子を上げ下げしたり、途中で滞らせたりして、全体的な効果をはかること。調子が高低して起伏があり、途中で停滞、転折して調和のとれていること。また、盛んな勢いが途中でくじけること。▽「抑揚」は文や声などの調子の上げ下げ。「頓挫」は急に滞りくじけること。切れ目や転折のこと。

〜新明解四字熟語辞典〜


…頓挫 とあるので、勢いがあったのに、調子が上向いていたのに、挫けてしまう、というあまり良い意味としては使われなかったり、残念な意味で使用されることもあるのですが、上の例文や意味にもあるように、「朗読」では、なくてはならない要素です!


抑揚をつけての上手い朗読は良く聞きますが、それに加えて「頓挫」する意識・技術があると、更に引き込まれる魅力的な朗読になるのではないでしょうか。

私も良く教室で「上げて上げて…、ストンと落とす」「盛り上げて盛り上げて…、スッと抜く」

とお伝えしていますが

↑上の意味の「途中で停滞、転折」「急に滞りくじける」

これは、朗読において本当に魅力的な、喉から手が出るくらい欲しい魅力的な技術です。


「頓挫頓挫」みなさんも使ってみてください!

  • 執筆者の写真: 吉田真理
    吉田真理
  • 2021年3月4日

今日は、かぎかっこ「  」の読み方についてです。

「  」は全て立てて読みましょう!

地の文(説明文、ナレーション)よりも必ず立てて〜強調して、大きい声で読みます。

それがつぶやきでも、ささやきでも、

かっこ( )にあるような心の叫びでもです。


よく、ささやき だからと、小さくか細く読む方がいらっしゃいますが、まずそうしたら聞き手に伝わらないですよね。朗読会などでも、お耳のご不自由なお客さまには聞いてもらえないかもしれません。


「  」はしっかり立てて読む。

その上で、ささやいている、つぶやいている、ボソっと言っているように台詞を表現してみることです。

まずはしっかり立てて読みましょう!


© 2019吉田真理

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