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今日は(土)クラスでした!

Sさんが「新美南吉・飴だま」を練習されています。

前回の読みとは、天と地の差でいらっしゃいました!

前回の録音を基にご自身で、作り上げてきました。

毎日、30分ずつ、練習されたそうです!

素晴らしい✨

やはり、録音して→再生して、自分自身で駄目出しすると、自ら気づくし、上達が速いです。


説明文の抑揚のつけ方、スピード感を出すところは、句読点無視(‼️)で行く。表現に幅が出てきました。お母さんの不安な気持ちをリアルに表現していました。この調子で、がんばりましょう ❢


やはり毎日の練習は大事ですね。

毎日…できない方は、一日おきでも。

とにかく2日は空けない方がいいです。

自分で気づくとほんと早く上手くなります。


あと、電話レッスンを欠かさない方もいらっしゃいます。

皆さん、熱心です‼️

「湯どうふ」……あったかくて、ポカポカ温まりますねぇ。

これは、泉鏡太郎の作品(泉鏡花)です。

教室のOさんが読まれました。昔の言葉で書かれているので、難解ではあるのですが、「湯どうふ」今の時季にもぴったりで、想像しやすく、又前もって予習して頂いていたので、非常に助けになり皆で楽しみ味わいました。


冒頭の、雀に愛情を注ぐ様子や、目白鳥の鳴き声に耳を傾ける様はとても優雅で現代とは異なる時間が流れているよう。自然の描写が素晴らしい。


子どもの時分は、湯どうふなど興味がなく、私も夕食に湯どうふが出てくると、がっかりしたものだ。でも今は熱々の木綿の湯どうふが大好きである。暖まるし、健康にもいい。…そのあたりも


十四五ぐらゐの少年で、僕は湯どうふが可いよ、なぞは――説明に及ばず――親たちの注意を要す……


のくだりも面白い。「哀れな湯どうふ」というのもあるらしい。それから、


時々、婦人の雜誌の、お料理方を覗のぞくと、然かるべき研究もして、その道では、一端、慢らしいのの投書がある。たとへば、豚の肉を細かくたゝいて、擂鉢であたつて、しやくしで掬つて、掌へのせて、だんごにまるめて、うどん粉こをなすつてそれから捏こねて……あゝ、待つて下さい、もし/\……その手は洗つてありますか、爪はのびて居ませんか、爪のあかはありませんか、とひもじい腹でも言ひたく成る、のが澤山ある。


このあたりも面白い。クスッと笑える。


文語調はなかなか、取っ付きにくいのですが、おかげで勉強にもなりました。


Oさん、ありがとうございました!


明日も冷えそう、雪が降るのかな……?

そんな日には、湯どうふでも!


宮沢賢治「やまなし」です。

「やまなし」は、1923年(大正12年)04月08日付、岩手毎日新聞に掲載された賢治の数少ない生前発表童話の一つです。

谷川の情景を2枚の青い幻灯と称し、谷川の底の蟹の兄弟が見る生き物たちの世界を描いたものです。


作品に出てくる「クラムボン」。これについては、たくさんの議論がされたようです。クラムボンって何???

アメンボ?

泡?

光?

光村図書の教科書(教科書にも掲載されている)には、「水中の小さな生き物」と注釈がされているそうです。


インターネットである書き込みを見つけました。

昭和14〜43年ごろ…アメンボ説

昭和46年…小生物説

昭和7年〜現在…蟹の吐く泡または、光説

昭和54年〜現在…crab(クラブ、蟹を英語にしたもの)からの連想

昭和60年〜現在…解釈してはいけない説(!)

平成16年…物理学が専門の研究者が唱えた、光の屈折説

こう見てみると、おもしろいですね。


ところが先日教室で、「こういうのが見つかりましたよ!」とTさんが教えてくださいました。


クラムボン……成虫として空中に飛びたつまで、水中に住む小さな虫「トビケラ」の幼虫。羽化直前のサナギの状態の幼虫


を指すのだそうです。Tさんが、ネットで探してくれました。ありがとうございます!


「トビケラ」で検索すると、最後に

〜宮沢賢治の「やまなし」にも出てくる〜

とありました。


クラムボンは、長年、意味はない?とされていて、読者が自由に想像するものとされていました。

でも、でも、どうやら「トビケラの幼虫」だったのですね。。(^^)




【インターネットには真偽のほどが分からない書き込み、情報もあると思います。全て鵜呑みにせず、自分の目で様々な書物等でしっかり確認することが大事です。しかし、それがなかなか出来なかったり、どう調べていいか分からない時は、助けになる入り口として、インターネットを活用するのは悪いことではないと思っています】


© 2019吉田真理

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