祝婚歌 吉野弘 作
2人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
2人のうちどちらかが ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても 非難できる資格が
自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう
無理な緊張には 色目をつかわず ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 2人にはわかるのであってほしい
* `𓆸・*𖥧` ・𓍯☽°𖥧・°:*-* `𓆸・*𖥧` ・𓍯☽°𖥧・°:*- * `
来月にお孫さんがご結婚されるということで、有名な吉野弘さんの祝婚歌を紹介したところ、結婚式でぜひ朗読したい、とのことで、練習することになりました☺️
こちらの詩は、お二人の祝福には本当に素晴らしい詩で、結婚式でもよく披露されています。
朗読がお二人の幸せな門出に役立てることが出来て嬉しく思います!
お幸せに♡